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プロ野球16球団構想を考える ~日本全国球場行脚~ 第二回 近畿・中部地方編

 サビエル・バティスタ選手の契約解除をカープが発表しましたね。私はカープの戦力分析の記事で、故意のドーピングでなかったなら更生期間をあげてやるべきだというようなことを書いていたのですが・・・残念ながら、どうやら最後までその確証が取れなかったようです。ドーピングに厳しくあるNPBの姿勢は評価したいですし、カープアカデミー時代から面倒を見てきたカープが最後までバティスタ選手を信じたかった気持ちも分かります。NPBでは見られなくなりますが、野球をやめるわけではないと思うので、また海外などで頑張ってほしいですね。カープファンの方も、ピレラ選手に切り替えていきましょう。今回は前回に続いてプロ野球のエクスパンションについての記事で、近畿・中部地方の球場を巡ります。前回記事を読んでいたほうが面白いと思うので、読んでいないという方は以下の記事を読んでから、どうぞご一読を。

baseball-datajumble.hatenablog.com

 

1. 日本全国球場行脚ツアー(近畿・中部地方編)

 前回と同様に、各地方の球場のデータを見ていきます。前回記事にもありますが、載せているデータの説明を箇条書きで書いておきます。

最寄り駅からの徒歩時間:最寄り駅出口から時速4kmで歩いた時に球場までかかる時間

最寄り空港からの距離:近辺の主要な空港からの距離

近隣主要駅からのバス時間:球場最寄りの主要駅からバスを利用した場合に球場に着くまでにかかる時間(ある場合)

1h電車通勤圏内人口:電車あるいはモノレールを利用して1時間以内でその球場へ行ける市区町村の総人口

30min車通勤圏内人口:車を利用して30分以内でその球場へ行ける市区町村の総人口

球場名赤は現本拠地の球場、青は特定球団の準本拠地の球場、黄色が特定球団の準本拠地ではあるが本拠地候補でもある球場、緑がどの球団の管轄でもない地方球場になっています。それでは、どうぞ!

 

△準本拠地1 ほっともっとフィールド神戸(神戸総合運動公園野球場)

所在地:神戸市 都市圏 : 神戸都市圏 使用球団 : オリックス・バファローズ

開場:1988年 収容人数:35,000人 グラウンド内野:クレー舗装及び天然芝 外野:天然芝

両翼:99.1m 中堅:122m 左右中間:117m フェアゾーン面積:10,302㎡ ファウルゾーン面積:2,625㎡ フェンス:2.45m

最寄り駅からの徒歩時間:降りてすぐ(総合運動公園駅/神戸市営地下鉄西新・山手線)

最寄り空港からの距離:22.0km(神戸空港)

1h電車通勤圏内人口:240.3万(神戸市 明石市 芦屋市 西宮市)

30min車通勤圏内人口:197.9万(神戸市 明石市 播磨町 稲美町 芦屋市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):1124試合 バファローズ主催試合過去5年間平均観客動員数:20,314人(62試合)

1991年から2004年まで長らくオリックス・ブルーウェーブの本拠地であった、イチローが最も愛する球場。ネーミングライツを初めて導入した球場でもある。最寄り駅からのアクセスは良いが、神戸市の中心街である三ノ宮から電車で20分以上とやや遠いのが弱点。これでは阪神ファンが根強い神戸市以東から継続的にファンを呼ぶのは難しいだろう。球界再編以降はオリックス・バファローズが準本拠地と使用しているが、近年の野球観戦人口増加の傾向とは対照的に動員数も減少傾向であり、正式なフランチャイズから外れた影響は大きかったと言える。阪神と保護地域は被るものの、周辺人口で言えば福岡、広島を上回っており十分本拠地としてのポテンシャルがある地域なので、イチローの日本復帰の意思があったことも考えるとオリックスの拠点変更は少々勿体なかったのかもしれない。それでも、神戸の地で日本一に輝いた球団として、この球場での主催試合を今後も続けていく意義は多分にあると思われるので、イニエスタを凌ぐスター選手を育てて何とか再び神戸の人々を野球に振り向かせたい。

 

◇本拠地3 阪神甲子園球場

所在地:西宮市 都市圏 : 大阪・神戸都市圏 使用球団 : 阪神タイガース

開場:1924年 収容人数:47,508人 グラウンド内野:土 外野:天然芝(フェンス付近は人工芝)

両翼:95m 中堅:118m 左右中間:118m フェアゾーン面積:10,369㎡ ファウルゾーン面積:2,655㎡ フェンス:2.6m

最寄り駅からの徒歩時間:3分(甲子園駅/阪神本線)

最寄り空港からの距離:19.1km(大阪国際空港)

1h電車通勤圏内人口:771.1万(西宮市 芦屋市 神戸市 明石市 宝塚市 尼崎市 伊丹市 川西市 大阪市 豊中市 吹田市 茨木市 摂津市 守口市 門真市 大東市)

30min車通勤圏内人口:914.8万(西宮市 芦屋市 神戸市 宝塚市 尼崎市 伊丹市 大阪市 豊中市 池田市 箕面市 吹田市 茨木市 摂津市 守口市 大東市 東大阪市 八尾市 藤井寺市 松原市 堺市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):5330試合 タイガース主催試合過去5年間平均観客動員数:42,399人(311試合)

ご存知高校野球のメッカ現存する最古の球場である。1915年の初開催(豊中グラウンド)以来、観戦人口が年々増加していた全国中等学校優勝野球大会(現在の"夏の甲子園")のための専用球場として、甲子の年(西暦を60で割って4余る年)である1924年に武庫川の支流を廃川にした埋立地に作られた。プロ野球の公式戦としての使用は1936年に始まり、1950年代にフランチャイズを開始したタイガース主催試合をメインに2019年シーズンまでにかつての後楽園球場に次ぐ5330試合が行われている。神戸都市圏・大阪都市圏から一定数のファンを取り込める良い位置にあり、巨人のライバル球団として昔から固定ファンが多いのも頷ける。しかし、その立地上のメリット以上に全国のファンを惹きつけてやまないのは、この甲子園という球場自体の不思議な魅力があってのものではないだろうか。今後も全野球選手、全野球ファンのために美しい姿を保ち続けてほしい

 

◇本拠地4 京セラドーム大阪(大阪ドーム)

所在地:大阪市 都市圏 : 大阪都市圏 使用球団 : オリックス・バファローズ

開場:1997年 収容人数:36,146人 グラウンド:人工芝

両翼:100m 中堅:122m 左右中間:116m フェアゾーン面積:10,286㎡ ファウルゾーン面積:2,534㎡ フェンス:4.2m 屋根の高さ:60m

最寄り駅からの徒歩時間:6分(ドーム前駅/阪神なんば線)

最寄り空港からの距離:17.2km(大阪国際空港)

1h電車通勤圏内人口:893.4万(大阪市 豊中市 吹田市 茨木市 高槻市 島本町 摂津市 守口市 四條畷市 大東市 東大阪市 八尾市 柏原市 藤井寺市 松原市 堺市 大阪狭山市 富田林市 高石市 泉大津市 和泉市 岸和田市 貝塚市 熊取町 泉佐野市 尼崎市 伊丹市 川西市 西宮市 芦屋市 生駒市 大和郡山市 平群町 斑鳩町 安堵町 三郷町 王寺町 上牧町)

30min車通勤圏内人口:1043.3万(大阪市 豊中市 池田市 箕面市 吹田市 茨木市 摂津市 守口市 寝屋川市 交野市 門真市 四條畷市 大東市 東大阪市 八尾市 柏原市 藤井寺市 羽曳野市 松原市 堺市 高石市 泉大津市 忠岡町 岸和田市 尼崎市 伊丹市 川西市 宝塚市 西宮市 芦屋市 神戸市 生駒市 平群町)

公式戦試合数(2019シーズンまで):1536試合 バファローズ主催試合過去5年間平均観客動員数:24,803人(290試合)

1997年に、それまで藤井寺市の藤井寺球場に拠点を置いていた近鉄バファローズの本拠地として日本で3番目に開場したドーム球場で、球団合併以降のオリックスのメイン本拠地。ブルーウェーブ時代の保護地域であった神戸市からは電車で1時間程度とやや遠いが、大阪府の市町村の約八割から800万人を超えるファンを見込める関西一の立地にある球場。しかし近年のバファローズの主催試合を見ると、動員数が五大ドームを本拠地とする球団で唯一25,000人を割るなど苦戦しており、阪神人気が根強い大阪のファンを十分に取り込めきれていないのが現状である。高校野球開催時の阪神や巨人、ソフトバンクが主催試合を開催する際はほぼ常時30,000人を超える動員を記録しているだけに、オリックス関係者は歯痒い思いをしているに違いない。神戸総合運動公園内にあった二軍の本拠地も2017年にドーム近くの人工島・舞洲に移し、大阪密着を図り始めた感じがあるので、神戸とのバランスも保ちながら何とか大阪で人気を得たいところだ

 

◯本拠地候補球場7 わかさスタジアム京都(京都市西京極総合運動公園野球場)

所在地:京都市 都市圏 : 京都都市圏

開場:1932年 収容人数:20,000人 グラウンド内野:クレー舗装 外野:天然芝

両翼:100m 中堅:117m 左右中間:114.6m フェアゾーン面積:10,026㎡ ファウルゾーン面積:3,766㎡ フェンス:4.4m

最寄り駅からの徒歩時間:4分(西京極駅/阪急京都線)

最寄り空港からの距離:44.2km(大阪国際空港)

近隣主要駅からのバス時間:30分強(京都駅前-西京極運動公園前/京阪京都交通)

1h電車通勤圏内人口:316.1万(京都市 向日市 長岡京市 大山崎町 八幡市 島本町 高槻市 茨木市 吹田市 摂津市 大津市)

30min車通勤圏内人口:190.1万(京都市 向日市 長岡京市 大山崎町 亀岡市 久御山町 宇治市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):485試合 過去5年間平均観客動員数:15,084人(2試合)

 京都市右京区にある野球場。2009年からは日本女子プロ野球機構(JWBL)を束ねるわかさ生活がネーミングライツを取得しているように、現在は女子プロ野球(※)の試合開催球場として知られている。プロ野球では過去に松竹ロビンス、近鉄バファローズ、阪急ブレーブスなどが準本拠地としていた時期があり、年間10~30試合ほど公式戦が行われていた。ここ20年での公式戦は6試合と極端に少なかったが、2018年からはオリックスが西京極での試合を2年連続で(2019年は雨天中止)組んでおり、新たなファン拡大を目論んでいたことが分かる電車で行ける範囲だけで300万人程度のファンを掴める可能性があり、また大阪ドームの保護地域ともあまり被っていないため、本拠地としてのポテンシャルは非常に高い球場。今後の野球熱の盛り上がりに期待したい。

※所属選手退団のため2021年7月をもって無期限の活動休止状態にある

 

◇本拠地5 ナゴヤドーム

所在地:名古屋市 都市圏 : 名古屋都市圏 使用球団 : 中日ドラゴンズ

開場:1997年 収容人数:36,370人 グラウンド:人工芝

両翼:100m 中堅:122m 左右中間:116m フェアゾーン面積:10,286㎡ ファウルゾーン面積:2,719㎡ フェンス:4.8m 屋根の高さ:64m

最寄り駅からの徒歩時間:11分(ナゴヤドーム前矢田駅/名古屋市営名城線)

最寄り空港からの距離:45.7km(中部国際空港 セントレア)

近隣主要駅からのバス時間:45分程度(名古屋駅-萱場/名古屋市営バス)

1h電車通勤圏内人口:322.8万(名古屋市 清須市 小牧市 春日井市 瀬戸市 尾張旭市 多治見市 土岐市)

30min車通勤圏内人口:408.0万(名古屋市 弥富市 蟹江町 大治町 あま市 清須市 一宮市 北名古屋市 岩倉市 豊山町 小牧市 大口町市 春日井市 瀬戸市 尾張旭市 長久手市 日進市 東郷町 みよし市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):1581試合 ドラゴンズ主催試合過去5年間平均観客動員数:30,211人(343試合)

中日ドラゴンズの本拠地として1997年に開場したドーム球場。現在のドーム球場の中ではフェンスが札幌ドーム(5.75m)に次いで高いためホームランバッターが育ちにくい球場であるが、昨年オフにホームランテラスの新設計画が持ち上がり、早ければ2021年シーズンから運用されるとのアナウンスがあった(※)。ようやく長年の打者不利の状況から抜け出せそうなので、今季からはテラスを想定した緻密かつダイナミックな野球を展開してほしい。その他の気になる点はアクセス面だろうか。名古屋の中心市街地からかかる時間は約30分で、主要駅から20分以内で球場に着くセ・リーグ他球団の本拠地と比べるとやや遠めである。最寄り駅を出るまでに時間がかかったり、以前の本拠地で今は二軍が使用しているナゴヤ球場は名古屋駅から10分強で着く近さであることも煩わしさを感じる要因になっているかもしれない。とはいえ、近年の動員数は上昇傾向であり、とても熱い野球ファンに恵まれた地域にある幸せな球場である。

※ホームランテラス設置計画はコロナ禍もあって2020年オフ時点で停止中

 

◯本拠地候補球場8 浜松球場

所在地:浜松市 都市圏 : 浜松都市圏

開場:1948年 収容人数:26,000人 グラウンド内野:クレー舗装 外野:天然芝

両翼:99.1m 中堅:122m 左右中間:116m フェアゾーン面積:10,282㎡ ファウルゾーン面積:2,483㎡

最寄り駅からの徒歩時間:18分(上島駅/遠州鉄道)

最寄り空港からの距離:51.0km(富士山静岡空港)

近隣主要駅からのバス時間:25分程度(浜松駅-上島住宅入口/遠鉄バス)

1h電車通勤圏内人口:95.7万(浜松市 磐田市)

30min車通勤圏内人口:104.4万(浜松市 磐田市 袋井市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):96試合 過去5年間平均観客動員数:15,534人(4試合)

浜松市が所有する野球場。近年は中日ドラゴンズの準本拠地的な位置付けであり、毎年必ず1試合主催試合が組まれている。電車・車で容易に来ることのできる範囲の市の総人口はともに100万程度であり、既出の球場では北九州市民球場と同じくらいという感じだろうか。収容人数の割に観戦人口はいまいち伸びていないのが難点ではあるが、動員数が10,000人を切ることもあった10年前ごろと比べると静かに人気を得てきているようだ。工業都市である浜松に縁がある企業は多いため、親会社やスポンサーには一番事欠かない本拠地候補地かもしれない。

 

◯本拠地候補球場9 静岡草薙球場(静岡県草薙総合運動場硬式野球場)

所在地:静岡市 都市圏 : 静岡都市圏

開場:1930年 収容人数:21,656人 グラウンド内野:クレー舗装 外野:天然芝

両翼:100m 中堅:122m 左右中間:116m フェアゾーン面積:10,285㎡ ファウルゾーン面積:2,380㎡

最寄り駅からの徒歩時間:5分(県総合運動場駅/静岡鉄道静岡清水線)

最寄り空港からの距離:40.5km(富士山静岡空港)

近隣主要駅からのバス時間:35分程度(静岡駅前-長沼大橋南/しずてつジャストライン)

1h電車通勤圏内人口:96.9万(静岡市 焼津市 藤枝市)

30min車通勤圏内人口:82.7万(静岡市 焼津市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):180試合 過去5年間平均観客動員数:18,150人(7試合)

富士山を望む静岡県草薙総合運動公園内にある野球場。浜松球場からは80km以上も東に離れており、近くない。1934年12月に行われた日米野球で、当時17歳だった沢村栄治がベーブ・ルースやルー・ゲーリックなど並み居る米国の強打者を相手に8回5被安打9奪三振1失点という快投を収めた伝説の球場として知られており、球場前には沢村とベーブ・ルースが対峙する様子を模した像がある。周辺の人口は浜松と同程度だが、野球熱は高くヤクルト対巨人戦を主にしばしば20,000人を超える動員数を記録している。ただ、本拠地としてのポテンシャルという意味では既出の候補球場と比べても倉敷、北九州に劣っており、新規参入の枠に入るためにはそれなりに苦戦が強いられそうだ。

 

◯本拠地候補球場10 富山市民球場アルペンスタジアム

所在地:富山市 都市圏 : 富山都市圏

開場:1992年 収容人数:30,003人 グラウンド:ロングパイル人工芝

両翼:99.1m 中堅:122m 左右中間:116m フェアゾーン面積:10,282㎡ ファウルゾーン面積:3,228㎡ フェンス:3.5m

最寄り駅からの徒歩時間:35分(東富山駅/あいの風とやま鉄道)

最寄り空港からの距離:14.7km(富山きときと空港)

近隣主要駅からのバス時間:40分程度(富山駅前-針原小学校前/富山地鉄バス)

1h電車通勤圏内人口:62.0万(富山市 射水市 滑川市 魚津市 黒部市)

30min車通勤圏内人口:49.3万(富山市 立山町 上市町 滑川市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):61試合 過去5年間平均観客動員数:16,310人(6試合)

1992年に日本海側初の3万人クラスの収容能力を持つ球場として誕生。全面人工芝の球場も北陸地方では初だった。独立リーグでは、ベースボール・チャレンジ・リーグの富山GRNサンダーバーズがホーム試合を年数試合ほど行っている。富山県は、読売ジャイアンツの創設者で初代オーナー・正力松太郎氏の出身地である縁もあり、この球場ができる前は富山駅に近い県営富山野球場で巨人が主催試合を定期的に開催していた。そのため巨人人気が根強く、現在でも巨人が主催試合を開催する際には毎回20,000人規模の動員を記録している。このことから本拠地としてのポテンシャルは決して低くないが、候補地として名乗りを上げるには巨人戦以外の動員実績も必要になってくるだろう。

 

◯本拠地候補球場11 長野オリンピックスタジアム(長野市営南長野運動公園総合運動場野球場)

所在地:長野市 都市圏 : 長野都市圏

開場:2000年 収容人数:30,000人 グラウンド:ロングパイル人工芝

両翼:99.1m 中堅:122m 左右中間:116.2m フェアゾーン面積:10,360㎡ ファウルゾーン面積:3,719㎡

最寄り駅からの徒歩時間:44分(篠ノ井駅/JRしなの鉄道)

最寄り空港からの距離:67.9km(信州まつもと空港)

近隣主要駅からのバス時間:50分強(長野駅-昭和小学校前/アルピコ交通長野)※バス停から徒歩25分程度

1h電車通勤圏内人口:44.3万(長野市 千曲市 坂城町)

30min車通勤圏内人口:49.3万(長野市 小布施町 須坂市 千曲市 麻績村)

公式戦試合数(2019シーズンまで):40試合 過去5年間平均観客動員数:21,263人(4試合)

球場として開場する前に1998年長野冬季オリンピックの開会式・閉会式の会場として使われた、お洒落な見た目のスタジアム。ベースボール・チャレンジ・リーグの信濃グランセローズのメイン球場でもある。プロ野球の公式戦は2000年5月20日・21日に行われた西武対オリックス戦が最初で、以降2008年までは西武が毎年2連戦を主催開催していた。2009年以降は巨人の試合を中心にセ・リーグ主催の試合を毎年1~2試合開催しているが、ほぼ毎回20,000人以上の動員を記録しており、時折25,000人を超えるゲームもあるなど周辺人口の割にはかなりの割合で熱狂的な野球ファンが居る地域である。最寄り駅である篠ノ井駅や長野駅からはかなり遠く、最寄りのバス停からも遠いためアクセス面は今回調べた球場の中ではワーストクラスであるが、ここまで動員数が安定しているのは何か工夫しているところがあるのだろうか。球場ステータスだけを見ると標準的な広い球場に見えるが、標高350mの高地である影響か2009年以降の12試合で31本塁打が飛び出している高確率で花火大会が楽しめる球場でもある。

 

◯本拠地候補球場12 HARD OFF ECOスタジアム新潟(新潟県立鳥屋野潟公園野球場)

所在地:新潟市 都市圏 : 新潟都市圏

開場:2009年 収容人数:30,000人 グラウンド:ロングパイル人工芝

両翼:100m 中堅:122m 左右中間:116m フェアゾーン面積:10,286㎡ ファウルゾーン面積:3,798㎡ フェンス:3.1m

最寄り駅からの徒歩時間:62分(JR新潟駅)

最寄り空港からの距離:11.5km(新潟空港)

近隣主要駅からのバス時間:25分程度(新潟駅南口-スポーツ公園前/新潟交通)

1h電車通勤圏内人口:0.0万

30min車通勤圏内人口:90.5万(新潟市 聖籠町 新発田市)

公式戦試合数(2019シーズンまで):27試合 過去5年間平均観客動員数:22,978人(6試合)

沖縄セルラースタジアムとともに近年盛り上がりを見せている新興球場。ベースボール・チャレンジ・リーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブがメイン球場としているほか、プロ野球ではオーナーである南場智子氏が新潟県出身であることから、DeNA主催の試合を中心に毎年数試合が組まれている2009年7月7日のオープニングゲーム(広島対阪神10回戦)ではほぼ満員御礼の29,653人のファンが集まっており、それ以降も平均で23,000人程度のファンが主催球団を問わず押し寄せている一方でアクセスは非常に悪く、最寄りのJR新潟駅からは徒歩約50分と路線バスやシャトルバスの利用が欠かせない。この大きなデメリットを跳ね除けて高い動員率を維持しているのは、地元のファンの野球愛があってこそだろう。今シーズンは東京五輪の影響で横浜スタジアムが使用できないDeNAが、この球場初となるプロ公式戦3連戦を初めて予定しているなどプロ野球招致活動はヒートアップを続けており、今後の動向が最も気になる本拠地候補地

 

2. 終わりに

 今回は近畿・中部地方編ということで、ここまでです。次回は関東・東北・北海道地方編で、次々回に最終回としてまとめの記事を書く予定です。日本ハムの本拠地移転先である北広島についても触れたいと思うので、お楽しみに。それではまた。

 

3. 参考サイト

NPB.jp 日本野球機構

YAKYUJO.com: 古今東西の野球場について

乗換案内、時刻表 - Yahoo!路線情報

MapFan - 地図・ルート検索

白地図 テクノコ,NIPPON outline maps

プロ野球Freak