北京五輪が終わりましたね。得意のスケート種目やスキージャンプからスノーボード、クロスカントリー、カーリングなど多岐にわたる競技でメダルを獲得しており、近年の日本の冬季スポーツのレベルの高さを印象付けた大会でした。性格や環境の違いに囚われず、自分にあった競技で成功する道が増えていることは良いことですね。
今回は東北楽天ゴールデンイーグルスの戦力分析の記事の予定でしたが、長い文章を書く時間と労力が煩わしくなってしまったので、もうやめます。これで終わりにしても良かったのですが、せっかく用意したデータが報われないので、代わりに主要データを各球団ごとに載せるだけにして私が個人的に思う"優勝へのポイント"を寸評に書いておくことにしました。"この選手の成績次第で優勝がグンと近くなる"「投打のキーマン」を選出したりもしています。この形式なら負担も少ないので、セ・リーグ分も出来上がり次第上げます。ニッチなデータが多いですが、気になる方は是非ご一読を。
オリックス・バファローズ
データで振り返る昨シーズン
◯勝率&得失点推移
◯先発投手の登板間隔とスタート評価
【用語解説】
HQS(High Quality Start) : 7イニング以上投げて2自責点以下の登板
NQS(Normal Quality Start) : 6イニング以上投げて3自責点以下で、HQSには該当しない登板;HQS以外のQS
modS(moderate Start) : 5イニング台かつ3自責点以下の登板、または6イニング以上かつ4自責点以上の登板 ; 先発として(筆者が思う)最低限の仕事をした登板
fS(failed Start) : HQS、NQS、modSいずれにも該当しない登板
QS% : NQS以上の登板の割合 ; 平均50%程度 modS% : modS以上の登板の割合 ; 平均70%程度
sIN/6.0 : 平均イニングを6で割った値の百分率 Pitch/100 : 平均投球数を100で割った値の百分率
◯救援投手のリリーフ精度と登板数管理
【用語解説】
救援登板数/G : 連続7日間の一試合平均救援登板数
超過連投pt/G : 連続7日間の登板数を超過した連投pt*の一試合平均 ; 期間中の連投起用の多さを示す
QR : クオリティリリーフ*;リリーフ成功を示す記録(HP、S、引分完了)からリリーフ失敗(ブロウンリリーフ)の4倍を引いたもので、救援陣のリリーフ精度を示す
※連投pt:日数を基準として1連投目の登板に1pt、2連投目の登板に2pt、3連投目の登板に3ptというふうに各登板に重みをつけたものの合計値
※クオリティリリーフも含めた指標の詳細については以前の記事(⇒リンク)参照
◯打順分析
【用語解説】
RRP = (得点+打点) / (打席+代走起用) : 一打席あたりの得点貢献度を示す
OBPgap(青棒), SLGgap(橙棒), RRPgap(灰棒) : 各打順における各指標のリーグ平均との差
※リーグ平均は下記参照
◯相性分析
オフの選手の動きと2022年予想布陣
◯オフの選手の動き
◯2022年予想布陣
選手の背景色によって選手の状態(赤はほぼ異常なしと思われる選手、青は故障の影響が大きいと思われる選手、灰色は未合流の選手、緑は育成契約の選手)が分かるようにしています。
◇投手
【用語解説】
疲弊度 : 投球数と登板間隔を元に昨シーズンの負担の大きさを示したオリジナル指標
※詳細は以前の記事参照
◇野手
例外はありますが基本的に、パターンA : 昨シーズンの最も良い時の打線をベースにした理想打線、パターンB : 二年目のジンクスを考慮し、昨シーズンブレイクした選手を極力除いて実績や経験を重視した打線、パターンC : 年齢や体調不良によるパフォーマンス低下を考慮し、若手を多く起用した打線になっています。
昨年はリーグ優勝しながらも、スーパーエース山本由伸に加えて宮城、田嶋、山﨑福也と主力ローテ陣がイニングを食ってくれたことでリリーフの登板数が他球団よりも抑えられていたのは大きなプラス材料。勝ちパターンは世代交代も必要だが、高いQS率を維持しながらリリーフの負担も軽減してくれる若く伸びしろ抜群な投手でローテが組めるアドバンテージは延長12回制となる今季も大いに発揮されるだろう。これを最大限に活かすための打線のパフォーマンス維持が最重要課題となる。何よりも昨年の攻撃力向上の主要因であった主砲・杉本の成績維持が必要不可欠。上位打線のレベルを大きく上げた宗や福田周平にも若手に負けないような活躍を今年も期待したいところ。リーグ平均以上だった昨年の外国人選手の代わりとなるラベロもそれなりの成績が求められる。今年も首位打者最有力の吉田正尚と彼らが離脱せずにスタメン表に載り続け、紅林や太田ら次世代の主力候補が成績を上げれば連覇は堅い。新しい時代に入ったオリックスに今年も注目だ。
投のキーマン 山岡泰輔選手 打のキーマン 杉本裕太郎選手
千葉ロッテマリーンズ
データで振り返る昨シーズン
◯勝率&得失点推移
◯先発投手の登板間隔とスタート評価
【用語解説】
HQS(High Quality Start) : 7イニング以上投げて2自責点以下の登板
NQS(Normal Quality Start) : 6イニング以上投げて3自責点以下で、HQSには該当しない登板;HQS以外のQS
modS(moderate Start) : 5イニング台かつ3自責点以下の登板、または6イニング以上かつ4自責点以上の登板 ; 先発として(筆者が思う)最低限の仕事をした登板
fS(failed Start) : HQS、NQS、modSいずれにも該当しない登板
QS% : NQS以上の登板の割合 ; 平均50%程度 modS% : modS以上の登板の割合 ; 平均70%程度
sIN/6.0 : 平均イニングを6で割った値の百分率 Pitch/100 : 平均投球数を100で割った値の百分率
◯救援投手のリリーフ精度と登板数管理
【用語解説】
救援登板数/G : 連続7日間の一試合平均救援登板数
超過連投pt/G : 連続7日間の登板数を超過した連投pt*の一試合平均 ; 期間中の連投起用の多さを示す
QR : クオリティリリーフ*;リリーフ成功を示す記録(HP、S、引分完了)からリリーフ失敗(ブロウンリリーフ)の4倍を引いたもので、救援陣のリリーフ精度を示す
※連投pt:日数を基準として1連投目の登板に1pt、2連投目の登板に2pt、3連投目の登板に3ptというふうに各登板に重みをつけたものの合計値
※クオリティリリーフも含めた指標の詳細については以前の記事(⇒リンク)参照
◯打順分析
【用語解説】
RRP = (得点+打点) / (打席+代走起用) : 一打席あたりの得点貢献度を示す
OBPgap(青棒), SLGgap(橙棒), RRPgap(灰棒) : 各打順における各指標のリーグ平均との差
※リーグ平均は下記参照
◯相性分析
オフの選手の動きと2022年予想布陣
◯オフの選手の動き
◯2022年予想布陣
選手の背景色によって選手の状態(赤はほぼ異常なしと思われる選手、青は故障の影響が大きいと思われる選手、灰色は未合流の選手、緑は育成契約の選手)が分かるようにしています。
◇投手
【用語解説】
疲弊度 : 投球数と登板間隔を元に昨シーズンの負担の大きさを示したオリジナル指標
※詳細は以前の記事参照
◇野手
例外はありますが基本的に、パターンA : 昨シーズンの最も良い時の打線をベースにした理想打線、パターンB : 二年目のジンクスを考慮し、昨シーズンブレイクした選手を極力除いて実績や経験を重視した打線、パターンC : 年齢や体調不良によるパフォーマンス低下を考慮し、若手を多く起用した打線になっています。
昨季後半に負担をかけた益田、佐々木千隼ら勝ちパターンの疲労が一番の不安要素だろうか。昨年の結果から一見良さそうにも見えるが、主要リリーフの年齢が高めで、少し歯車が合わなくなれば一気に瓦解する危険性も秘めている。これをカバーするためにも先発陣の奮起が重要になる。昨季後半の成績から好成績が期待できる小島、石川、佐々木朗希の三本柱を軸に西野ら手術からの復帰選手も計算できることにより、幸いローテ候補は例年よりも揃っているので、多くの投手がタイトル争いに加わるような飛躍の年としたいところ。一方、打線の中核が外国人頼りで荻野ら日本人の主力選手も高齢化している攻撃面は次世代の台頭が急務。期待されている安田や藤原、山口はまだ若いが勝負の年になる。チームリーダーの中村奨吾と遜色のない成績を残して大ブレイクを果たしたい。彼らと佐藤都志也や即戦力ルーキーの松川、池田ら将来の主力陣が鎬を削り合えば、井口政権の集大成として最高の結果を出せるはずだ。
投のキーマン 佐々木朗希選手 打のキーマン 山口航輝選手
東北楽天ゴールデンイーグルス
データで振り返る昨シーズン
◯勝率&得失点推移
◯先発投手の登板間隔とスタート評価
【用語解説】
HQS(High Quality Start) : 7イニング以上投げて2自責点以下の登板
NQS(Normal Quality Start) : 6イニング以上投げて3自責点以下で、HQSには該当しない登板;HQS以外のQS
modS(moderate Start) : 5イニング台かつ3自責点以下の登板、または6イニング以上かつ4自責点以上の登板 ; 先発として(筆者が思う)最低限の仕事をした登板
fS(failed Start) : HQS、NQS、modSいずれにも該当しない登板
QS% : NQS以上の登板の割合 ; 平均50%程度 modS% : modS以上の登板の割合 ; 平均70%程度
sIN/6.0 : 平均イニングを6で割った値の百分率 Pitch/100 : 平均投球数を100で割った値の百分率
◯救援投手のリリーフ精度と登板数管理
【用語解説】
救援登板数/G : 連続7日間の一試合平均救援登板数
超過連投pt/G : 連続7日間の登板数を超過した連投pt*の一試合平均 ; 期間中の連投起用の多さを示す
QR : クオリティリリーフ*;リリーフ成功を示す記録(HP、S、引分完了)からリリーフ失敗(ブロウンリリーフ)の4倍を引いたもので、救援陣のリリーフ精度を示す
※連投pt:日数を基準として1連投目の登板に1pt、2連投目の登板に2pt、3連投目の登板に3ptというふうに各登板に重みをつけたものの合計値
※クオリティリリーフも含めた指標の詳細については以前の記事(⇒リンク)参照
◯打順分析
【用語解説】
RRP = (得点+打点) / (打席+代走起用) : 一打席あたりの得点貢献度を示す
OBPgap(青棒), SLGgap(橙棒), RRPgap(灰棒) : 各打順における各指標のリーグ平均との差
※リーグ平均は下記参照
◯相性分析
オフの選手の動きと2022年予想布陣
◯オフの選手の動き
◯2022年予想布陣
選手の背景色によって選手の状態(赤はほぼ異常なしと思われる選手、青は故障の影響が大きいと思われる選手、灰色は未合流の選手、緑は育成契約の選手)が分かるようにしています。
◇投手
【用語解説】
疲弊度 : 投球数と登板間隔を元に昨シーズンの負担の大きさを示したオリジナル指標
※詳細は以前の記事参照
◇野手
例外はありますが基本的に、パターンA : 昨シーズンの最も良い時の打線をベースにした理想打線、パターンB : 二年目のジンクスを考慮し、昨シーズンブレイクした選手を極力除いて実績や経験を重視した打線、パターンC : 年齢や体調不良によるパフォーマンス低下を考慮し、若手を多く起用した打線になっています。
マルモレホス、ギッテンスと有力な外国人野手を2人補強し、更に日本ハムを"ノンテンダー"となっていた西川遥輝を獲得したことで打線は球団史上最高の陣容となった。攻撃面の課題である捕手も強打のルーキー・安田悠馬の加入で底上げが見込めそう。外野手の専門ポジションの偏りは少々気になるが、実績のある選手の誰か一人はスタメン落ちしそうな豪華な布陣には今から期待が膨らむ。課題は松井裕樹など長年勝ちパターンを担ってきた選手に疲れの見える救援陣だろうか。昨年は松井の離脱後も勝ちパターンが崩れることなく管理されていたが、今年も緊急の事態に備えて色々なパターンを想定しておきたい。できるだけ効率よくリリーフを登板させるためにも先発陣の更なるクオリティ強化も求められる。四枚目以降となる早川、瀧中にもベテランエース陣と同等以上の活躍を期待。余程のことがなければ上位争いできる戦力があるので、怪我やコロナ感染による離脱を最小限に留めて優勝を盤石なものにしたいところだ。
投のキーマン 瀧中瞭太選手 打のキーマン 西川遥輝選手
福岡ソフトバンクホークス
データで振り返る昨シーズン
◯勝率&得失点推移
◯先発投手の登板間隔とスタート評価
【用語解説】
HQS(High Quality Start) : 7イニング以上投げて2自責点以下の登板
NQS(Normal Quality Start) : 6イニング以上投げて3自責点以下で、HQSには該当しない登板;HQS以外のQS
modS(moderate Start) : 5イニング台かつ3自責点以下の登板、または6イニング以上かつ4自責点以上の登板 ; 先発として(筆者が思う)最低限の仕事をした登板
fS(failed Start) : HQS、NQS、modSいずれにも該当しない登板
QS% : NQS以上の登板の割合 ; 平均50%程度 modS% : modS以上の登板の割合 ; 平均70%程度
sIN/6.0 : 平均イニングを6で割った値の百分率 Pitch/100 : 平均投球数を100で割った値の百分率
◯救援投手のリリーフ精度と登板数管理
【用語解説】
救援登板数/G : 連続7日間の一試合平均救援登板数
超過連投pt/G : 連続7日間の登板数を超過した連投pt*の一試合平均 ; 期間中の連投起用の多さを示す
QR : クオリティリリーフ*;リリーフ成功を示す記録(HP、S、引分完了)からリリーフ失敗(ブロウンリリーフ)の4倍を引いたもので、救援陣のリリーフ精度を示す
※連投pt:日数を基準として1連投目の登板に1pt、2連投目の登板に2pt、3連投目の登板に3ptというふうに各登板に重みをつけたものの合計値
※クオリティリリーフも含めた指標の詳細については以前の記事(⇒リンク)参照
◯打順分析
【用語解説】
RRP = (得点+打点) / (打席+代走起用) : 一打席あたりの得点貢献度を示す
OBPgap(青棒), SLGgap(橙棒), RRPgap(灰棒) : 各打順における各指標のリーグ平均との差
※リーグ平均は下記参照
◯相性分析
オフの選手の動きと2022年予想布陣
◯オフの選手の動き
◯2022年予想布陣
選手の背景色によって選手の状態(赤はほぼ異常なしと思われる選手、青は故障の影響が大きいと思われる選手、灰色は未合流の選手、緑は育成契約の選手)が分かるようにしています。
◇投手
【用語解説】
疲弊度 : 投球数と登板間隔を元に昨シーズンの負担の大きさを示したオリジナル指標
※詳細は以前の記事参照
◇野手
例外はありますが基本的に、パターンA : 昨シーズンの最も良い時の打線をベースにした理想打線、パターンB : 二年目のジンクスを考慮し、昨シーズンブレイクした選手を極力除いて実績や経験を重視した打線、パターンC : 年齢や体調不良によるパフォーマンス低下を考慮し、若手を多く起用した打線になっています。
昨季後半戦になっても負担をかけ続けた守護神・森を始めとする勝ちパターン陣の疲労が最大の懸念材料。盤石な救援陣で黄金期を作り上げた工藤政権の成功体験を踏襲するのではなく、継投失敗で僅差の試合を落とし続けたことをしっかり反省してシーズン全体を考えた起用法を練り直す必要性がある。20試合でQSを達成したマルティネスの穴は大きいが、リリーフを余計に消耗させないためにも千賀、石川、レイら先発陣にはリーグトップレベルの内容に期待したい。弱点となりつつある二遊間を守れるガルビスを補強し、グラシアルが初めて一年間帯同できそうな打線は昨年より大きく悪くなることはなさそうだが、効率よく援護するためにも選手層の拡充が必要不可欠。藤本監督に代わったことで井上ら一軍経験の少ない若手野手の起用回数が大幅に増えることが予想されるので、新しい時代へと前進するための改革の年とし、リーグ制覇に再挑戦したい。
投のキーマン 千賀滉大選手 打のキーマン 栗原陵矢選手
北海道日本ハムファイターズ
データで振り返る昨シーズン
◯勝率&得失点推移
◯先発投手の登板間隔とスタート評価
【用語解説】
HQS(High Quality Start) : 7イニング以上投げて2自責点以下の登板
NQS(Normal Quality Start) : 6イニング以上投げて3自責点以下で、HQSには該当しない登板;HQS以外のQS
modS(moderate Start) : 5イニング台かつ3自責点以下の登板、または6イニング以上かつ4自責点以上の登板 ; 先発として(筆者が思う)最低限の仕事をした登板
fS(failed Start) : HQS、NQS、modSいずれにも該当しない登板
QS% : NQS以上の登板の割合 ; 平均50%程度 modS% : modS以上の登板の割合 ; 平均70%程度
sIN/6.0 : 平均イニングを6で割った値の百分率 Pitch/100 : 平均投球数を100で割った値の百分率
◯救援投手のリリーフ精度と登板数管理
【用語解説】
救援登板数/G : 連続7日間の一試合平均救援登板数
超過連投pt/G : 連続7日間の登板数を超過した連投pt*の一試合平均 ; 期間中の連投起用の多さを示す
QR : クオリティリリーフ*;リリーフ成功を示す記録(HP、S、引分完了)からリリーフ失敗(ブロウンリリーフ)の4倍を引いたもので、救援陣のリリーフ精度を示す
※連投pt:日数を基準として1連投目の登板に1pt、2連投目の登板に2pt、3連投目の登板に3ptというふうに各登板に重みをつけたものの合計値
※クオリティリリーフも含めた指標の詳細については以前の記事(⇒リンク)参照
◯打順分析
【用語解説】
RRP = (得点+打点) / (打席+代走起用) : 一打席あたりの得点貢献度を示す
OBPgap(青棒), SLGgap(橙棒), RRPgap(灰棒) : 各打順における各指標のリーグ平均との差
※リーグ平均は下記参照
◯相性分析
オフの選手の動きと2022年予想布陣
◯オフの選手の動き
◯2022年予想布陣
選手の背景色によって選手の状態(赤はほぼ異常なしと思われる選手、青は故障の影響が大きいと思われる選手、灰色は未合流の選手、緑は育成契約の選手)が分かるようにしています。
◇投手
【用語解説】
疲弊度 : 投球数と登板間隔を元に昨シーズンの負担の大きさを示したオリジナル指標
※詳細は以前の記事参照
◇野手
例外はありますが基本的に、パターンA : 昨シーズンの最も良い時の打線をベースにした理想打線、パターンB : 二年目のジンクスを考慮し、昨シーズンブレイクした選手を極力除いて実績や経験を重視した打線、パターンC : 年齢や体調不良によるパフォーマンス低下を考慮し、若手を多く起用した打線になっています。
フロントが目の前のシーズンよりも新球場建設に注力する中、監督も選手もどことなくマンネリ化していた状況を打開し翌年に迫った北広島移転へ向けたイメージアップを図るため、監督を新庄"BIGBOSS"とする荒療治を敢行した。昨年の無償トレードと"ノンテンダー"で近藤以外の栗山政権の主力を一掃した攻撃面は新外国人と若手の覚醒頼みでかなりの苦戦が予想されるが、ここは球界屈指のエンターテイナーで理論派でもあるBIGBOSSのメンタルコントロールで選手を伸び伸びとプレーさせ、下馬評を覆したいところ。援護が未知数な中で上位に食い込むには、投手陣の昨年を上回る働きが必要不可欠。上沢、伊藤、加藤の三本柱にガントら新外国人や立野も加わるレベルの高い先発陣が作った試合を高い精度で拾い上げる勝ちパターンを構築できるかが鍵になる。フロントと現場が一体となって地に足のついた采配を貫けば、再び北海道のファンを虜にするミラクルを起こすこともまんざら夢ではないだろう。
投のキーマン 河野竜生選手 打のキーマン 野村佑希選手
埼玉西武ライオンズ
データで振り返る昨シーズン
◯勝率&得失点推移
◯先発投手の登板間隔とスタート評価
【用語解説】
HQS(High Quality Start) : 7イニング以上投げて2自責点以下の登板
NQS(Normal Quality Start) : 6イニング以上投げて3自責点以下で、HQSには該当しない登板;HQS以外のQS
modS(moderate Start) : 5イニング台かつ3自責点以下の登板、または6イニング以上かつ4自責点以上の登板 ; 先発として(筆者が思う)最低限の仕事をした登板
fS(failed Start) : HQS、NQS、modSいずれにも該当しない登板
QS% : NQS以上の登板の割合 ; 平均50%程度 modS% : modS以上の登板の割合 ; 平均70%程度
sIN/6.0 : 平均イニングを6で割った値の百分率 Pitch/100 : 平均投球数を100で割った値の百分率
◯救援投手のリリーフ精度と登板数管理
【用語解説】
救援登板数/G : 連続7日間の一試合平均救援登板数
超過連投pt/G : 連続7日間の登板数を超過した連投pt*の一試合平均 ; 期間中の連投起用の多さを示す
QR : クオリティリリーフ*;リリーフ成功を示す記録(HP、S、引分完了)からリリーフ失敗(ブロウンリリーフ)の4倍を引いたもので、救援陣のリリーフ精度を示す
※連投pt:日数を基準として1連投目の登板に1pt、2連投目の登板に2pt、3連投目の登板に3ptというふうに各登板に重みをつけたものの合計値
※クオリティリリーフも含めた指標の詳細については以前の記事(⇒リンク)参照
◯打順分析
【用語解説】
RRP = (得点+打点) / (打席+代走起用) : 一打席あたりの得点貢献度を示す
OBPgap(青棒), SLGgap(橙棒), RRPgap(灰棒) : 各打順における各指標のリーグ平均との差
※リーグ平均は下記参照
◯相性分析
オフの選手の動きと2022年予想布陣
◯オフの選手の動き
◯2022年予想布陣
選手の背景色によって選手の状態(赤はほぼ異常なしと思われる選手、青は故障の影響が大きいと思われる選手、灰色は未合流の選手、緑は育成契約の選手)が分かるようにしています。
◇投手
【用語解説】
疲弊度 : 投球数と登板間隔を元に昨シーズンの負担の大きさを示したオリジナル指標
※詳細は以前の記事参照
◇野手
例外はありますが基本的に、パターンA : 昨シーズンの最も良い時の打線をベースにした理想打線、パターンB : 二年目のジンクスを考慮し、昨シーズンブレイクした選手を極力除いて実績や経験を重視した打線、パターンC : 年齢や体調不良によるパフォーマンス低下を考慮し、若手を多く起用した打線になっています。
即戦力大学生投手を2人、新外国人投手を2人獲得し、再浮上への最重要課題である先発陣の建て直しに本腰を入れてきた。彼ら新戦力や渡邉勇太朗ら既存先発候補から最低でも2人がローテに定着し、髙橋光成、今井、松本航の球数を放れる主力ローテ陣がしっかりしていれば上位争いが見えてくる。辻政権以降登板過多傾向が続いている救援陣を終盤まで保つためにも、多くのローテ投手が長いイニングを投げきってほしいところ。全体的には先発の能力で他球団に劣る中で先発投手が長いイニングを投げるには、できるだけ投手有利の状況を作り出す打線の底上げが不可欠。選球能力の高い外野手・オグレディの加入はかなりの強みとなるだろう。これに加えて主砲・山川や外崎という連覇時の主軸が再ブレイクを果たし、若林らプロスペクトがシーズンを通してスタメンとして機能するようになれば、以前のような得点力で勝利をものにする試合も増えてくる。下位打線まで手を抜けない新・山賊打線を結成し、西武球団として記録にも記憶にも残るシーズンとしたい。
投のキーマン 隅田知一郎選手 打のキーマン 山川穂高選手
予備データ
【リーグ平均】先発投手の登板間隔とスタート評価
【用語解説】
HQS(High Quality Start) : 7イニング以上投げて2自責点以下の登板
NQS(Normal Quality Start) : 6イニング以上投げて3自責点以下で、HQSには該当しない登板;HQS以外のQS
modS(moderate Start) : 5イニング台かつ3自責点以下の登板、または6イニング以上かつ4自責点以上の登板 ; 先発として(筆者が思う)最低限の仕事をした登板
fS(failed Start) : HQS、NQS、modSいずれにも該当しない登板
QS% : NQS以上の登板の割合 ; 平均50%程度 modS% : modS以上の登板の割合 ; 平均70%程度
sIN/6.0 : 平均イニングを6で割った値の百分率 Pitch/100 : 平均投球数を100で割った値の百分率
【リーグ平均】打順別平均成績
【用語解説】
RRP = (得点+打点) / (打席+代走起用) : 一打席あたりの得点貢献度を示す
lgOBP(青棒), lgSLG(橙棒), lgRRP(灰棒) : 各打順における各指標のリーグ平均成績
終わりに
次の記事でセ・リーグ分を書いて終わりになります。それではまた。
参考サイト
- nf3 - Baseball Data House Phase1.0 2021年度版
1.02 - Essence of Baseball | DELTA Inc./Glossary